雪森寧々さんの「久保さんは僕を許さない』を読んだんですが、この荒れ果てた人生に潤いをくれるオアシスでした。連載が続く限りずっと読み続けたい。毎週水曜日が待ち遠しいです。
まずシンプルに白石くんと久保さんのやりとりに癒される。序盤は白石くんの存在感が皆無なことに着目した展開多めなんだが、段々とベタな展開も多くなっていく。
例えば普通に二人でデートに行ったりする。しかもカフェでお茶したり映画観たり。クソ羨ましい。あと体育終わりに久保さんから汗拭きシート貰って二人で同じ匂いさせたりもしてる(この作品の絵からは色んな”香り”がした)。しまいには教室で白昼堂々白石くんの膝の上に久保さんが乗ったりする。
いつ付き合うの??
って思うんだけど、付き合わない。近いけどちょっと違う。恋の2歩手前。あらすじの”思春期スイートコメディ”は伊達じゃない。エロが行き過ぎないところもいい。下品じゃない。
ビジュアル面で言うと、久保さんはもちろん常に可愛く描かれてて、若干目が眠そうな感じがいい。なんだかんだラブコメはビジュアルが大事だよな、と。対する白石くんのビジュアルがくそシンプルすぎてモブ感100%。けどそれが読む側からするとストレスフリー。
そして、そんな彼らの周りを固める人達にもほっこりした。白石くんの弟に母。久保さんの姉。従妹。久保さんの友達の玉緒と葉月。皆性格や立ち位置がベスト。episode.034で須藤くんっていうイケメンキャラが登場して、ちょっと心がざわついたんですが全くの杞憂でした。白石くんの友人ポジに落ち着いて、さらなる尊いを引き出してくれて超有能。体育祭関連の回はめっちゃくちゃ、ほんともうめちゃくちゃ良かった。
ちなみに最も癒しをくれた、ベストオアシス回はepisode.018のホワイトデー回。久保さんの落ち込んだ表情からの誤解が解けて一気に嬉しそうな表情に変わる久保さんを観てこっちもニヤニヤしてしまった。
ということで、改めて日常中心のラブコメはこんな感じで一才ストレスなし。頭空っぽにして読めて、ひたすら癒しをくれるオアシス作品が至高という結論。
少年ジャンプ+で連載してて、毎週水曜更新。ほぼ無料で読めます。ただ単行本も出てて、こちらオリジナルストーリーも付いてて、中々良かったです。