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ただ君が認めてくれるだけで僕は「嫌われ剣士の異世界転生記」【感想】

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Web小説感想記事65作品目。

小説家になろうで読めます「嫌われ剣士の異世界転生記」です。

嫌われ剣士の異世界転生記 あらすじ

誰にも認められなかった主人公は、誰かに認められるために剣道で最強を目指す。
しかし最強には届かず、結局誰にも認められる事は無かった。
そんな彼が事故死し、転生したのは剣と魔術の存在する世界だった。
黒目黒髪が忌避されるその世界で、彼は困難にぶつかりながらも再び剣を握る。
「今度こそ最強になってやる」。
そう誓い、嫌われ剣士ウルグの戦いが幕を開ける――。

嫌われ剣士の異世界転生記 感想

まず思ったのが、非常に感情移入できる作品だなーと。
その理由としては、ファンタジー作品ながら人間の根源となる承認欲求や願望みたいなものを上手く表現できてるから。

前世で誰にも認められなかった主人公が異世界転生して、今度こそ!と色々頑張っていきます。ですが、ありふれたような都合の良い、すべてが上手くいく展開になりません。

転生した世界では忌み嫌われる、黒髪黒目として生まれ、貴族ながら魔力の才にも恵まれない。

そして、唯一自分に優しくしてくれた姉も謎の病で亡くなってしまいます。

何度も何度もくじけそうになりながらも、ひたむきに自分の目標に向かって努力していく中で、段々と自分を応援してくれる仲間や慕ってくれる人が出てきます。

この一連のストーリーが見事ですし、我々も生きていく中で経験する逆境や試練を乗り越えた時に感じる達成感みたいなものでしょうか?

そうゆうのと似たようなものを感じれます。

そして、作品の土台ベースとして、このような人の欲求みたいなものを描きつつも、ファンタジー作品としての純粋な面白さがあるのもまた良い。

ひたむきに強さを求める主人公ウルグ。
幼少期でのヒロインテレスとの突然の出会いと別れ。そして再会。

自分と似たような境遇のヒロイン ヤシロとの絆。
亡くなってしまった姉の謎。
「使徒」の正体とは!?

次どうなってしまうのだろう?とページをめくる手が止まりませんでした。

人が人であるための根源的な欲求と、ファンタジーの魅力がたっぷり詰まった大作をぜひ。

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