Twitterで第一話公開してたのを読んで、面白くて思わず1巻購入してしまうという、作者さんの見事な策略に引っかかったわけなんですが、「iメンター」めちゃくちゃ面白かったです。
遺伝子で結婚の相性が数値化された世界。#iメンター
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— 小出もと貴@『iメンター』第1巻発売中です (@koidemotoki) August 28, 2020
最新の遺伝子情報を基に、「iメンター」と呼ばれるタブレットが人間に的確なアドバイスをする近未来が舞台。1巻に収録されている「婚姻遺伝子編」「犯罪遺伝子編」「就職遺伝子編」は、それぞれ焦点の当たるキャラがいてストーリーが進行していくオムニバス形式になってます。
話が進むにつれiメンターの裏側が明かされ、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、気づいたら夢中で読んでる自分がいました。次どんな展開が来るんだろ?って、餌与えられる前の犬みたいによだれ垂らして、鼻息フンフン。すげぇ中毒性高いんですよね。
第1話は、甲介と真白という二人の男女の話。中学の同級生で、結婚相性度「100%」だった二人が、数年ぶりに再開して付き合ったと思ったら、実は真白はあと3年後に生きてる確率3%で結婚相性度も3%になっているというまさかの展開。
真白は「ごめん…ほんとにずっと甲介の事気になってたから…どうせ死ぬし付き合ってみたかったの」って言って甲介の前から姿を消してしまいます。
甲介も「そっか…しょうがないな」とか言って諦めようとするんですが、ちょっと経って諦めきれるかよぉって一念発起。夢だったんだけど、適性度が「3%」だったので諦めてた「小説家」にもう一度挑み、見事ベストセラー作品を生み出す。そして、そのことを知った真白(甲介の小説家適正度が3%ってこと知ってた)は思わず甲介に会いに行って、二人はめでたくゴールインという。
ってなわけで、これだけでもお腹いっぱい、面白い作品なんですが、ここからどんでん返しがあり、さらにもう一回どんでん返しがあるという、読んでて頭グルングルンするわけなんですよ。
ここら辺、どんでん返し大好き人間としてはたまりませんでしたし、2話、3話もそんな感じで、どんでん返しのオンパレードでした。
まとめると、この「iメンター」、SF作品でありながらも「もしかしたら、こんな未来が本当に来るかも?」っていう絶妙なラインで描かれ、ストーリーも秀逸という面白い作品になってます。今後も期待です。