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呪いの謎を追い求めて「アイオライトの心臓」【感想】

Web小説感想記事70作品目。

小説家になろう、カクヨムで読めます「アイオライトの心臓」です。

カクヨムの方が番外編も収録されているのでカクヨムで読んだ方がいいですね。

アイオライトの心臓 あらすじ

異常な痣とともに少年ロクドは生まれた。
左の指先から手首までを、深い深い暗闇の沼に浸したような、異常な痣。それは、彼の人生を決定づける、忌まわしい呪いの印だった――。
呪いに蝕まれた少年と光り輝く奇妙な少女、そして夢の中に現れる若き魔術師。三人の運命は五百年の時を越え、やがて交錯する。
呪いの謎を紐解く、魔術と輝石のハイファンタジー長編。

アイオライトの心臓 感想

ハイファンタジー、美しい描写が特徴

作品の世界観としては重厚なハイファンタジーと言ったところでしょうか。

さらに言うと、なろう作品ではあまり見ない珍しい文体でして、どちらかと言えば、固め。けど読みづらくない、むしろ読みやすい。スラスラいけます。

ほんと、描写や会話、すべてがそのシーンにおいて的確というか、もはや「美しい」と言えるほどなので、噛み締めるようにして読んでほしいです。

瞬きを忘れた目の粘膜が、乾燥してひりつく。第2話

「私が言いたいのは、魔術は手順が簡便なものほどかえって行うのが難しいものだということなんだよ。君はたった一節の呪文によってその水を凍らせた。何故それを選んだ? もっと別のやり方も教えた筈だ、例えば二十四節あるラグイナスの呪詩でもよかった。時間は掛かるが簡単で確実だ」第4話

ちなみにファンタジー作品ですが、バトル要素もは少ないのでそういうのを求めてる人にはちょっと違うかもです。数えた限り、2回ぐらいですかね。

微妙な距離感の師弟関係

色々テーマがある作品なんですが、やはり主人公ロクドと師カレドアの関係性が読んでいて一番印象深かったです。

ミステリアスで、どこか他人と一線を引くカレドア。

命を助けられ、その流れで弟子となったロクド。

そんな二人の何気ないやり取りが、これまた上手に描かれていて、、、

日々を重ねるごとに成長していくロクドと、その成長の手助けを的確にするカレドア。

まさに理想的な師弟関係なんじゃね?と思います。

この関係性が物語が進むにつれてどう変化していくのかが、この作品、最大の見どころと言っても過言でないですね。

自分はまるで予想もつかなかったし、すべての謎が分かった瞬間「なるほど!」ってなりました(すいません、ネタバレになるんで詳しく書けないっす)

硬派なバリバリの昔ながらのファンタジー好きにはたまらない作品となっているので、そうゆうのが好きな方はぜひ読んでみては。