元々は『ブラック企業へようこそ!』という名前で連載されていたのですが、徐々に人気になってきた中で、流石にこのタイトルは世間的にマズイよね?っていう大人の事情で途中でタイトルが変更になった『御影くんは帰りたい』読みました。
御影くんは帰りたい あらすじ
主人公の「御影くん」が働くのは《超》がつくブラック企業。眠気覚ましのアイテムで埋まる机、クマだらけの顔、減らない書類の山脈。絶望しか無い状況の中、響き渡るのは隣の《ポジティブ・サイコパス》「小日向陽」の笑い声であった―――。「残業って楽しいね!!!!!!!!!!!」引き出しには非常食常備、休日出勤は当たり前、クレーム対応もなんのその……そして朝は元気に社歌斉唱!そんなブラック企業に勤める若者たちの日常を描く異色のブラック企業(ラブ)コメディ!!
御影くんは帰りたい 感想
小日向さんのサイコな感じとか、自己肯定感超低い夜野さんとか、色々面白い要素は盛り沢山にあるんだけど、その中でもブラック企業あるあるが妙にリアルで震えました。
例えば、新人研修。今働いてる会社が、俺が入社する数年前まで作中のような研修をやってた。実際体験したY先輩から話聞いたことあって、その内容と作中の内容と一致。まさかのフィクションと見せかけたノンフィクション?てか夜野さんみたいに体力ない人はマジきついよな。
他にも取引先の甥がコネで入社してくる話があるんだけど、広告業界はマジでそんなのばっからしくて(電〇とか)、すげーリアルだなと。と思ったらオチはとんでもない方向に行くし、その元凶となる小日向さんの狂った感じも変わらずヤバく、その現実感と非現実感のギャップがカオス。他にも納期の前倒しっていうデスマ確定の定番の流れもちゃんと描いてあって、この会社過労死して異世界転生した人いるよな!?ってなる。
ちなみに俺自身も御影くんたちのように給料出ない「善意でのお手伝い」というという名の休日出社をさせられた時があって、その時の事を思い出して「いや、これ辛いよなー」と感情移入しかけて、、
ただ御影くんと違うところは、小日向さんのようなサイコだけど可愛くて大企業の社長の娘と、夜野さんのように暗くてアラサーだけど、めっちゃ童顔巨乳でこれまた可愛い人との三角関係なんてなかったということ。
くそっ。ちょっと労基行ってきます。
※会社がブラックで悩んでる人は労働基準監督署に行って、未支給の残業代ゲットして、さっさとホワイトに転職しましょう。