小説家になろうで読める、完結済みでおすすめの作品を紹介していきます。
面白いけれど、何年も更新されておらず、続きが気になっても読めない!という事がないので安心して読めます。
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小説家になろうで読める完結済みでおすすめの作品
黒姫の魔導書
帰り道の交通事故にて死んだ杜人(もりひと)は、次に目覚めた時なぜか異世界の魔導書に宿っていた。そこから数奇な運命を辿り、使い手となる落ちこぼれの少女、レネと出会う。そして杜人はレネと約束を交わし、夢の実現に向けて走り始めた。手始めにしなければならない事は、目前の試験に合格する事。もちろん今は不合格街道まっしぐら中。落ちれば未来が閉ざされるかもしれない。そのため杜人は知恵を絞ってレネを引っ張っていく。ときに笑い(主に杜人が)、ときに怒り(主にレネが)、ときに泣き(たまに誰かが)、一緒に歩んでいく物語。
レネの足りない部分を杜人が補いつつ、二人三脚で困難を乗り越えていくのが素晴らしく良かった。
あらすじの通り、レネは落ちこぼれなんですが、物語が進むごとに成長をみせていって、それを物語完結まで味わえるのが最高です。話としてもよく纏まっていて、なろうにおけるファンタジー作品の名作の一つ。
払暁
「賭けでもするか?」
戦場にてうっかり言った言葉を本気にされてしまった。騎士と男装魔術師の、双方の思いがすれ違う。試練と葛藤の話。
タイトルの払暁は「ふつぎょう」と読むらしく、夜明け。明け方。という意味。
ということで、この作品、ジャンルとしては恋愛ファンタジーで、主人公が男装した女性、そしてお相手はイケメンの騎士。恋愛モノなので甘々な展開かと思いきや、ストーリー展開が面白くて、ただ、主人公の女の子がイケメン騎士に「きゃー」ってわけではないんです
例えば、主人公はありきたりな異世界転生された元女子高生なんですが、その召喚された経緯に秘密があって、それが物語の後半大きな転機になっていたり。リカルドが遥に出会うまでの経緯や、出会った後の変化など心情を描くのも上手い。
だ主人公は男装してるんで、ちょっとBLっぽく見えなくもないんですけど、物語後半にはちゃんと女性の姿でいるので、そこら辺は安心して読んでいただければと。
アリア・リアファイル
『ああいうのが見えている事を絶対他人に話しちゃ駄目。関わっても駄目』ずっとその言いつけを守っていたはずだった。なのに彼は自ら関わってしまう……表向きは一般人の青年、穂摘新(ほづみあらた)は、アリアと共にとある「超常現象」専門の解決請負を始めた。「超常現象」の原因を斬り伏せて、自身の目的の為なら非情な行動にもはしるアリアと、その尻拭いに奔走する穂摘。母の遺した謎多き「石」の力は、その息子の運命を大きく狂わせるのであった。
オカルトファンタジー。アリアの破天荒な感じや、それに振り回される新というコメディ要素があったりしてすごく良きです。
居候はエルフさん
突如、自分の家のリビングに現れた一人の少女。それは異世界からやってきたエルフの少女だった。 当然ながら行く当てのないエルフの少女は、そのまま少年の家に居候することになり……居候となったエルフの少女と、彼女を居候させたごく普通の高校生の少年。そして、その少年の幼馴染みたちも一緒になり、エルフの少女は異世界にゆっくりと馴染んでいく。 異世界からやって来たエルフの少女を中心にした逆異世界トリップ。エルフのいるほのぼの日常生活が始まった。
普通の高校生の家に、ある日突然エルフが召喚されたという逆トリップモノ。
異世界とは勝手が違う現代の常識だったり、康貴や隆、あおいたちとエルとの交流を描き方が良かった。
異世界迷宮の最深部を目指そう
「異世界に迷い込んだ少年は見覚えのない暗い回廊で目を覚まし、魔物にも人間にも殺されかけてしまう。その後、彼は元の世界へ帰還するために、迷宮の最深部を目指すことになる。優遇されたステータス・スキル・システムを利用し、才能ある仲間たちと共に、世界の真実が待つ『最深部』へ向かって進み続ける
ちょっと一癖変わった設定が作品全体に大きな影響を与えています。
まず主人公がとにかく元の世界に帰りたいというところ。普通、こっちの世界でも居心地良くなって葛藤するってのが定番なんだけどない。
そして、その源となっているスキル『???』。このスキルが発動されるたびに不吉な感じがしました。
あとはなんといってもヒロインがどこか闇を抱えていて、一見王道なファンタジーなのにまったく異質な作品になっています。迷宮外での出来事も濃すぎて、脇道が本編だった的な感覚も面白いし、3章あたりから一段とギア上がってめちゃくちゃ面白くなります。
嘘つき戦姫、迷宮をゆく
リルドールは見栄を張るための嘘が原因で落ちこぼれた少女だ。
自分を見限った周囲を見返してやると無謀にも挑んだ迷宮でも敗北し、挫折しそうになった時――リルドールは出会った仲間をきっかけに【見栄を真実にするための想い】を原動力に【縦ロールを動かす魔法】を得た。自分が弱い人間なんだということぐらいは、本当は知っていた。
一度底辺まで叩き落された少女が、見栄の象徴だった縦ロールをドリルと回し、仲間のために敵を貫き世界を支え、己の吐いた嘘のすべてを真実に変えるまでの英雄譚。
主人公のリルドールは「縦ロール」を武器に迷宮を攻略していくという、斬新な設定が特徴の作品。
ですがネタに振り切らず、ちゃんと描かれています。ってか縦ロールの使い方が、完璧に我々の予想を超えてきていて驚きでした。
そして、そんな縦ロールに目を奪われがちですが、この作品の物語の根底にあるのは、きちんと王道。主人公の成長だったり、魅力的な相棒、謎の敵。ってな感じでファンタジー大好き人間としては、大好物がウハウハ。
基本、迷宮を進んでいって、目指すは100層。区切りの良い階層にはボスと呼ばれる存在がいて、リル達、冒険者を待ち受けています。この迷宮のボス達もいいキャラしていて倒されたと思ったら、結構いい場面でまた登場したりする奴もいて個人的に好きでした。
平和の守護者
時は2010年。
第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本来”の歴史から大きく道を外れた世界。“本来”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。
人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその数を増やしつつあった。世界各国で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。
そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。
だが、中学校生活も終わりに差し掛かった頃、国民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。
夢を追いかけ、様々な人々と出会い、時には笑い、時には争う。
これは、“本来”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。
あらすじに「ES能力者」とある通り、魔法というよりも能力を使うという感じ。ES能力者となった主人公が訓練校に通って、成長して、卒業して、実戦へ。という流れですね。
1話から170話ぐらいまでは訓練校編。170話から300話ぐらいまでが、実戦編になっています。
読んでいて思ったのは、圧倒的泥臭さ!!ですね。前述の通り、魔法ではなくて能力。学園ではなくて訓練校。さらに教官は超絶強いおっさんってな感じで、最近流行りのファンタジーってどちらかと言えば異世界転生で、洋風なイメージなんですが、この作品はゴリゴリの固い、軍隊のような、そんな世界観になってます。
オチるセカイのファンタジア ~Fantasia of the Falling Flowers~
フリーターの鳶羽トビラは、バイト先でもらった都市伝説級のVRゲーム機の事故により、記憶の一部を欠落して異世界に墜ちてしまう。そこはカード型魔法練成端末〝MAC〟が支配する魔法世界だった。 右も左も上も下もわからないなか出会ったのは、利用されるために騙された王女フィア。彼女を捕え国のために生を捨てようとする領主、盗賊としての生き方を曲げない男、犯されかけてもひととしてのプライドを捨てないフィア……いままで流されるがまま生きてきたトビラは、彼らに感化されひとつの魔法を手に入れる。それは〝縦軸座標を支配する転移魔法〟だった。せっかくの魔法世界なのに『没落貴族』という他の魔法が使えない属性に身をおとしたトビラは、天才少年に弟子入りし、自分だけの転移魔法を駆使して日々を奮闘していく――
単純なチートじゃなくて自分だけの能力で工夫しながら困難を乗り越えていくのが面白いです。
主人公は最初、よくいるような自堕落な感じの男なんですが、異世界での経験を通しての成長していきます。そして何と言ってもヒロインとの関係ね、、良かったです。
リライト、ライト、ライト、ラストトライ
神獣の守護人は、異世界からやって来る。
守護人の護衛官を務めることになった青年トウイ。そして選ばれた少女・椎名。
彼女の願いは、故郷への帰還ではなく、世界の安寧でもなかった。
──「望むものは、たったひとつ」
ループもの。なんだけど描かれているのは最後のループのみ。つまり最後のトライ。
ループものの傾向として、話が重めになってしまいがちなんだけどこの作品も例に漏れず。なんとか少女の心が折れないように祈りながら読んでました。
森のほとりでジャムを煮る
休日出勤中の事故で異世界に招かれたらしい私。魔法や妖精が存在するこの世界で、せっかくだからアナログ生活を満喫させていただきます。
黙っていれば雰囲気美人、脳内はかなり身も蓋もないアラサー女子(魔力なし)がジャムを煮たり、親切な人たちと交流したりしながら、恋をするお話。
幸せと砂糖が凝縮された作品。
『精霊の招き人』として声は失ってしまったけど緩やかにマイペースに人々と交流する様が描かれてます。ほんと読んでてほのぼのして、殺伐とした作品ばかり読んでる人は、心の休息の意味も込めて読んでほしい。
五つの塔の頂へ
神が創りし島に存在する《五つの塔》。それらすべてを攻略した者はあらゆる願いが叶うという。だが、立ちはだかるのは凶暴な魔物たち。倒した魔物から得られる装備や魔法を収集し、さらに強化しなければ進むことすらできない難度となっていた。
そして塔ができてから200年。いまだ制覇者が現れない中、1人の男――アッシュ・ブレイブが新たに挑戦者として名乗りをあげる。
なろうにおけるダンジョン・迷宮モノの代表作だと個人的には思ってる。
色々魅力的なところあるんですが、まずはアッシュというキャラの思いっきりの良さというか気持ちよさ。純粋に、ひたすらに自分の力を試すため塔の頂を目指す姿の描き方が良かったし、そんな彼に惹かれる多くのヒロインという構図は自然で、ハーレムでもあるんだけど、全然嫌な感じではなかった。
そしてそんな彼の前に立ちはだかる魔物達も良くて、階が上がるごとにどんどん強くなっていくし、ダンジョンらしい隠しレアモンスターなんかもいてワクワクしました。
まとめ
以上、小説家になろうで読める完結済みでおすすめの作品紹介でした。
面白い作品なんだけど、エタってしまって続きが読めない。ってのは、なろうあるあるだと思うんですが、きちんと完結してるので、とりあえずそんな事はない作品になってると思います。代わりに「終わって欲しくない!」って感情になってしまいますけど、、、
今後も完結済み作品で面白い作品あったら、どんどん追加していきたいと思います。
以上、ありがとうございました。