イタチです。
またまた素晴らしく、狂った作品に出会ってしまいました。
「インスタント・メサイア」です。
書籍化もされているそうです。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4865543309″ title=”インスタント・メサイアI (オーバーラップノベルス)”]
インスタント・メサイアあらすじ
魔族と呼ばれる怪物たちに、生まれ育った村を滅ぼされた男がいた。
ホールズと呼ばれるその大陸で、人類は、徐々に力を増していく魔族の勢力に生息圏を奪われはじめていた。
そのような中、彼は奴隷商に引き取られて生きてきた。
村の唯一の生き残り『ナイン』が、恨みなどもう忘れたのだと。
そんな風に見せかけて、底抜けの憎悪と愛情を世界に叩きつけるお話。
自分の大事な者を全て奪った魔族の下僕となり、彼女たちを命懸けの愛情と狂気で侵食する物語。
インスタント・メサイア感想
引き込まれるストーリー
まず、バトル要素はほとんどないです。
ファンタジーと呼んで良いのか?と思ったりもしました。
けど、物語を読み進めるうちにそんなことどうでも良くなってきます。作品に引き込まれる、引き込まれる。
その理由は、先は見えているんだけど、どのような過程をたどって、そこに行き着くのかが読めないからかなーと。
どれだけ狂気に、壊しながら、「そこ」に行き着くのか?そんなドキドキ感があります。
ガロン、〇〇してないのにチョロすぎね?とも思いましたが、過去の描写含め各キャラクターうまく描かれているのも魅力ですね。
日常ほのぼのシーンと狂気のシーンとのギャップ
割と日常シーンというか、笑いあるやりとりが多めなんですが、常に心理戦と言うかお互いの心情を読み合ってる感じです。からの画面の背景を変えたり、まるで雰囲気の違う文章でガツンと物語を畳み掛ける感じも魅力かなと。
お、こんな手もあるのかーと純粋な発見がありました。
その一文で震え上がる
伏線といえるレベルでないけど、割とあっさり震え上がらせる一文をこの物語は繰り出してきます。
その後、何気に習得済みであった腹話術がウケて、何とか酒場の人達と仲良くなることが出来た。
結果オーライだけど、後でピュリアさんはお尻ぺんぺんしておこう。
ついでにティア様も。ああ、それにしても。
ウィルソンで練習しておいて良かった!
これ。
この文章。読んでない人はなんのこっちゃ?って感じだけど、読めば分かります。読んだ瞬間寒気がしました。
本を読んでこんな感覚になったのは始めて。
まじ、ほんと作者狂ってると本気で思いましたね。
とまあ、色々語ってきましたが、
面白い作品です。皆も読んで狂った愛を感じてみませんか?
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