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日常の謎に焦点をあてたミステリ『探偵など要らない学園生活』感想

“日常の謎”に焦点を当てた連作青春ミステリー。日常探偵研究会に所属する相川葉と早見唯、部長の霧生光が中心となって、日常に潜む謎を鮮やかに解決していきます。

探偵など要らない学園生活

大きく「良いな」と思った点は2つ。
1つ目は結末というか、最終的な「解」が二転三転したり、或いはその本筋に加えて別の謎も発生していて、それにもしっかり「解」を提示されている点。物語の広がりが半端ない。

例えばCase5 三十年生きた猫事件なんかそう。事件の裏で1つ甘酸っぱい青春という名の謎が発生してた。そしてそれは本当のところどうだったのか?は本人のみぞ知るって点もいい。最近はきちんと説明する作品が多いし流行りだけど、この作品は変に描写しすぎてなくて、ちょうど良いと思う。想像が膨らむ。

2点目はシンプルに謎の答えがしっかりしていること。より具体的に言えば、突飛なトリックや超とんでもな展開がある訳でもなく、普通に日常でも起こりうる事がカギになっている。
まあそこは、日常の謎をテーマに扱ってるのにトリックが突飛だったら微妙な訳だけど、けれどもどの話も違和感なく組み立てられてるのはマジで凄いと思った。

その分、葉や霧生、早見など、登場するキャラのクセが皆そこそこ強くて、そこで物語としての幅というか面白さのバランスを取ってるのかなーと。

ということで、全体的にレベルが高く面白かったですね。

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