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ファンタジーだけどリアル「異世界だってサラリーマンはいる。」【感想】

Web小説感想23作品目。

エブリスタの「異世界だってサラリーマンはいる。」です。

いつも通り、作品の紹介と感想を書いていきます。

異世界だってサラリーマンはいる。 あらすじ

魔王を倒すべく戦う勇者殿。
魔物を倒すべく戦う冒険者。

サイ=ミライ(22)は、そんな彼らが扱う武器を武具屋に卸す商社に勤める、新卒新入社員。

営業部配属の半年後にトップ査定を取れば「好きな部署に異動できる」という権利を得られるため、それを目指す同期たちと共に切磋琢磨しながら、慣れない営業に奮闘する日々。

実は、サイ=ミライには人には言えない大きな秘密と、どうしても”トップ異動”を勝ち取りたい理由があった。

サイ=ミライはトップ異動を勝ち取れるのか。

そして、その先の夢を叶えることができるのか。

現代にも通じる社会人生活と異世界要素をミックスした、 新感覚(?)ファンタジー。

異世界だってサラリーマンはいる。 感想

タイトル、あらすじの通り、異世界とサラリーマンを組み合わせた作品。
現在、僕自身現在サラリーマンとして生活してるので、まあ惹かれて読んでしまいましたね。

序盤から中盤までは、もうガッツリ新卒社会人の生活って感じ。
同期、ノルマ、飛び込み営業(これは今はあまりないか)。

初めての経験に奮闘していく姿が描かれます。

なので、バトル要素はほぼなし。

そんな中、主人公のサイは一見、口下手であまり営業向きではないのですが
的確に相手の懐に入って、ニーズをつかんでいきます。

そうそう、別に営業って口が上手い必要はないんだよねーと。
僕自身の経験を思い出しながら読んでました。

そして、ついに大きな契約をゲット。目標である半年後のトップ査定に大きく近づきます。
ここら辺のストーリーはほんと見事。

全然ファンタジーな内容なのに、すごいリアルで、上手く異世界×サラリーマンを描けていたと思います。

あと面白かったのが、この世界の中で多くの冒険者がBランクに留まって上を目指さない。という問題が起きてて、その理由。

壁外警備は、それらの村を周って魔物から守る職であるため、常に多くの人出を必要としており、Bランクが安定収入を得るための最も堅実な依頼として人気がある。 一度警備として採用されれば、本人から辞退しない限りずっと警備を続けることができるため、任務に就くのは主に家族を養う若い父親たちだ。 毎日家に帰りたい。 毎月決まった収入を得たい、、、

壁外の警備ができるのがBランクからなんですよね。

そんで、さらに上のAランクとかになってしまうと、危険な任務を受けることになる。
だからBランクに留まる。

うーん、リアル

現代でいうところの公務員や大企業みたいな。
ベンチャーとかでバリバリ働かない。みたいな。

他にも同期で同じ支店に配属になった仲間、先輩・上司との関係など社会人あるあるが多いです。

そして、中盤以降物語の流れがガラッと変わるのもポイントの一つ。

あまり詳しく書くとネタバレになるので言えませんが、怒涛の展開で一気に
色々分かっていきます。

続編っぽいのもあって、非常におすすめの作品です。