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作品の感想なのに作品の内容には全然触れない『小説:さよなら世界の終わり』感想

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死にかけることで未来が視える少年の青春を描いた物語。『さよなら世界の終わり』約230ページ。読みました。

結論としては、世の中生きづらくて「死にたい」と思ってる人の救いになるような本でした。

なぜなら、本作の主人公「間中」=作者だから。

作者さんも15歳の時自殺を考えていたらしくて、そんな作者さんが、

コンセプトとか、売れるかどうかとか、そういう大人の考えは一切持たなかった。自分の中にあるもの、体験したこと、好きな作品、それらをぐちゃぐちゃのまま全部詰め込みたかった。十五歳のときの自分に向けて書いていた。

僕が15歳のとき、自分の生きづらさに答えてくれる小説は少なかった。僕は、娯楽が欲しいわけでもなければ芸術を愛好しているわけでもなかった。そういう人に向けて小説を書こうと思った。

という考えでこの作品を書いたんですね。
ノンフィクションの皮を被ったフィクションです。

まあシンプルに上記のコメントが書かれている、作者さんインタビューを読むのが色んな意味で一番良いかと。

新潮社 インタビュー/対談/エッセイ「僕は小説が好きだ」

んで、作品を立ち読みでもして、軽く読んで合わなかったら、そっと本棚に戻してよし。何故ならそうゆう人は15歳の時の作者さんのような人ではないから。

そういえば、宇多田ヒカルさんも曲を作る時「時代や社会に向かって歌ってない。部屋でひとりヘッドホンをつけてる「誰か」に向けて歌っている」みたいなこと言ってたなーってことも思い出して、この作品は15歳の作者自身へ向けて書かれた作品。って事で共通してるよな、と。万人よりも特定の誰かに向けて作られた作品の方が熱狂されて、共感されて、、

こうゆうブログもそうやって書いた方がいいのか?なんて思ったところで作品自体の内容に全く触れてない事に気づいて、タイトル回収。

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