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東野圭吾さんのガリレオシリーズ第5弾『聖女の救済』。個人的にはシリーズの中で最高傑作な作品の感想を書いていきます。
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聖女の救済/東野圭吾 あらすじ
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。
聖女の救済/東野圭吾 感想
たしかに読み終わった後、トリックに関して冷静に考えるとリアリティはない。『虚数解』という表現も正しいのだけれど、正直読んでる途中はそれを感じなかったんですよね。
自然と入ってきて、衝撃を受けたという感じ。それは多分、それまでのストーリーの中で綾音という人物をみてきて、この人ならやりかねない。この不可能犯罪をやりきる人物だと感じたから。それは若山宏美を擁護して、自らも容疑者の可能性があることを示唆したり、何を考えてるのかいまいち掴めないミステリアスさだったり。そのような人物を描ける東野圭吾に脱帽でした。個人的にはシリーズ最高傑作。
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