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【超人気作】『ガリレオシリーズ/東野圭吾』の読む順番やあらすじ、おすすめを紹介

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天才物理化学者・湯川学が主人公の東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』。

第一弾の短編集である『探偵ガリレオ』は1998年に版行され、その後も短編集や長編を交えながら福山雅治さん主演でドラマ化されたことでも話題に。

『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』は映画化もされ、超人気作となった本シリーズの発売順やあらすじ、見どころなどを紹介していきます。

ドラマ、映画とはまた違った原作の魅力を楽しんでいただきたいです。

ガリレオシリーズ/東野圭吾 まとめ

1.探偵ガリレオ

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。 帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学、常識を超えた犯罪と謎に天才科学者が挑む。累計1300万部突破、空前絶後の人気ミステリー・シリーズの記念碑的第一作。解説・佐野史郎

収録内容:
・燃える(もえる)
・転写る(うつる)
・壊死る(くさる)
・爆ぜる(はぜる)
・離脱る(ぬける)

今読んでも色褪せず面白い内容になってて、第一弾という事もあり湯川の変人っぷりが際立ちます。ドラマと違い、草薙刑事とのコンビで彼の心情が多く描かれているのもポイント。

個人的には転写るがストーリーとしてお気に入り。

2.予知夢

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張する。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。 常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、シリーズ累計1320万部突破の人気連作ミステリー第二弾。解説・三橋暁

収録内容
・夢想る(ゆめみる)
・霊視る(みえる)
・騒霊ぐ(さわぐ)
・絞殺る(しめる)
・予知る(しる)

本作でもタイトルからも分かるとおり、予知夢や霊、火の玉など非科学的な事象を湯川が鮮やかに解決していきます。また今回は科学的な知識だけでなく、科学以外の知識で論理的に事件を解決するのも面白い。またガリレオというよりも、そもそもの”東野圭吾”らしい人間ドラマも短編ながら入れ込んできてるのもさすがだな、と。

そしてドラマと違い湯川と草薙のコンビなのも面白いし、草薙の心情も描かれてているのがツボ。さらに各事件の「オチ」もどれも好みのものばかりで、個人的に良作は2作目でした。

3.容疑者Xの献身

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。

ガリレオシリーズ初の長編モノで、映画化されたことでも話題に。
湯川vs天才数学者石上というのが見どころの一つで、初見では、果たして石上はどんな手を使うのだろう?って部分に目を向けてたんですが犯行の動機、背後にあった人間ドラマに泣きました。

湯川にとっても、ガリレオシリーズにとっても大きなターニングポイントとなった作品です。

4.ガリレオの苦悩

“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。

収録内容
・落下る(おちる)
・操縦る(あやつる)
・密室る(とじる)
・指標す(しめす)
・攪乱す(みだす)

内海薫が本作で初登場。湯川ももちろんですが、彼女の活躍も光る作品となってます。作中、内海の女性ならではの目線での推理というか考えが随所に披露されていて、的を得てるというか、説得力がすごいです。

例えば『落下る』での玄関の段ボール(宅配便)や『操縦る』での奈美恵の交際関係
などなど。これ以上はネタバレになるので避けますが、彼女の勘の鋭さの描き方。男性なのに東野圭吾さんはそこら辺の描き方が上手いんですよね。

そして湯川との掛け合いもドラマ以上に良くて、湯川の名言を引き出してくれてます。

5.聖女の救済

ガリレオが迎えた新たな敵、それは女

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
シリーズ累計1320万部突破。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

容疑者Xの献身に続く、長編第二弾。今度の相手は美しい容姿を持つ女性。
個人的にはガリレオシリーズで一番好きで、何と言ってもトリックに驚かされました。まさかそんな手を使うとは、、

一体犯人はどのようなトリックを使ったのか?背景にある人間関係、そしてタイトルの『聖女の救済』の意味とは。

ガリレオシリーズの魅力が詰まった作品になっています。

6.真夏の方程式

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

長編第三弾。こちらも『容疑者xの献身」に続き映画化もされてます。
あらすじにある湯川が気づいてしまった真相が中々に重たい。そして難問。

相変わらずの湯川節に科学的な知識、そして子供嫌いでな湯川が本作でともに行動を多くする恭平とのひと夏。魅力が多く詰まっている作品となっています。

7.虚像の道化師

ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか

収録内容
・幻惑す
・心聴る
・偽装う
・演技る

タイトルに『虚像』とあるように、本作で扱うのは念力や幻聴などなど。相変わらずの摩訶不思議な現象を湯川が科学的に解明していきます。

ただ第7作目にもなったということで、事件の発生の仕方などに変化を加えたり、他にも草薙の同期の北原刑事の心情に焦点を当てたり、細かく読者を飽きさせないように工夫がされてる点も注目です。

8.禁断の魔術

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。! かつて湯川が指導した、高校の物理クラブの後輩・古芝伸吾が帝都大に入学してきた。だが彼は早々に大学を中退してしまい、その影には彼の姉の死が絡んでいたらしい。その頃、フリージャーナリストが殺された。その男は代議士の大賀を執拗に追っており、大賀の番記者が伸吾の死んだ姉であったことが判明した。草薙は伸吾の姉の死に大賀が関与しており、伸吾が大賀への復讐を企んでいると警戒する。湯川はその可能性を否定しつつも、伸吾が製作したある“装置”の存在に気づいていた。「私は君にそんなことをさせたくて科学を教えたんじゃない」――湯川と愛弟子の対決の結果は!?

湯川の科学の魅力を教えた立場としての”責任”の取り方に驚かされる作品。

第一弾から”変人”で、ある意味合理主義者みたいな一面から、容疑者Xや真夏の方程式などを経て人間味が出てきた、湯川自身の成長も垣間見えた集大成のような話しなのではないかなと思います。

ラストの展開にも注目。

9.沈黙のパレード

容疑者は彼女を愛した普通の人々。
哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。
突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。
かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。
パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。
殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

アメリカ帰りの湯川登場!!

ガリレオシリーズにおける魅力的な部分全てが平均以上に面白く、濃密に凝縮された作品という印象でした。

具体的にはガリレオシリーズの魅力って、

  1. 湯川をはじめクセの強い登場人物
  2. 摩訶不思議なトリック
  3. 事件の発生に至った理由

の3つだと思ってるんですが、その全てがキレイに5段階中4ぐらいというイメージ。今回はあえて普通の人たちを容疑者として揃えて、今までのシリーズ、例えば容疑者Xの天才数学者石上のような人たちではなく、個ではなく集団で湯川に挑んできます。

そんな彼らに湯川はどう立ち向かうのか?
そして事件の裏にある真相とは?

本記事執筆時点で映画化も決定していて、めちゃくちゃ楽しみです。

10.透明な螺旋

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

研究者としてではなく、一人の人間、湯川学としての一面や過去が明かされる、ガリレオシリーズとしては異色の作品。

これまでのシリーズであった、摩訶不思議な現象を科学的に解明していくという部分は無いながらも、あらすじにもある「愛する人を守ることは罪なのか」について、湯川が立ち向かっていきます。

ガリレオシリーズ/東野圭吾 おすすめ

もちろん時系列に順番にすべて読んでいくのがベストなのですが、
時間がない。などと言った方向けに、個人的には以下の3つがおすすめです。

  • 禁断の魔術
  • 聖女の救済
  • 探偵ガリレオ

禁断の魔術はガリレオシリーズの魅力である科学的な知識が特に良くて面白いです。

そして、聖女の救済に関してはガリレオシリーズの良さに加え、純粋にトリックがすごすぎておすすめ。

また探偵ガリレオは第一作目として、ガリレオシリーズへの取っ掛かりという意味で
おすすめしました。

さいごに

以上、東野圭吾さんのガリレオシリーズの紹介でした。

ドラマ化が大成功した珍しい作品であり、もはや読むときも湯川学=福山雅治のイメージで脳内でイメージしながら読んでしまいますね。それが長所でもあり、欠点にもなりうるのですが、それ以外にも小説ならではの魅力が沢山ありますので、未読の方はぜひ読んでほしいです。

ということで今回は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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