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内海の活躍が光る『ガリレオの苦悩/東野圭吾』感想

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東野圭吾さんのガリレオシリーズ第4弾である『ガリレオの苦悩』。感想書いていきます。

ガリレオの苦悩/東野圭吾 あらすじ

“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。

ガリレオの苦悩/東野圭吾 感想

実は原作では、本作で初登場となる内海薫なんですが、初登場という事もあり彼女の活躍が光った印象でした。

というのも作中、内海の女性ならではの目線での推理というか考えが随所に披露されていて、すげえ的を得てるというかなんというか。読んでいて説得力がすごいんですよね。

例えば『落下る』での玄関の段ボール(宅配便)や『操縦る』での奈美恵の交際関係などなど。それが事件解決に直接繋がらなかったのも、たしかあったと思うけど、洞察力がすごいな、と。

そして、これって現実世界の女性たちも、実はこうゆう一面があって、色々男性だと気づかない所に気付いたりするじゃないですか。恋人の浮気に勘付いたりとか。些細な変化に気付いたり、女性同士でしか分からない事とか。

ってなわけで、まとめると、こうゆう女性キャラを上手く書ける東野圭吾って何なの?って感じでした。まあだから売れてるし。売れるべくして売れたと。これまでは湯川と草薙のコンビだったガリレオシリーズに幅ができましたし、そういった面でもすごいですよね。

あと少しネットで調べたんですが、テレビ化するにあたり華があった方がいいということで女性キャラを登場させたらどうですか?とドラマを担当する人に言われたのが内海誕生のきっかけだとか。

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