小説

湯川みたいな大人に出会っていたら『禁断の魔術/東野圭吾』感想

東野圭吾さんのガリレオシリーズ第8弾である『禁断の魔術』。相変わらず面白かったので感想書いていきます。

禁断の魔術/東野圭吾 あらすじ

『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」と語る最新刊。「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。ガリレオ短編の最高峰登場。

禁断の魔術/東野圭吾 感想

「精神さえも突き詰めれば脳科学の話だ。」

第四章「猛射つ」のとあるシーンでの、このセリフが妙に頭の中に残って、結局読み終えた後も、一番印象に残っていて自分のことながら驚きました。

いやいや、他にいくらでも印象的なシーンあったでしょうよ。例えば湯川と教え子の古芝くんとの最後のレールガンのシーンとか。他にも各々の短編の中で見どころ沢山あったでしょ。って感じなんだけど、正直そう思ってしまったのだから仕方ないなと。

んで、なんでそれが印象に残ったか少し考えてみたのだけど、結論、もっと早くこの「精神さえも突き詰めれば脳科学」ってことを自分自身知りたかったからなのだと思います。

というのも学生時代とあるスポーツを結構長くやってて、第二章「曲球る」のラストで合った通り、精神面ってめちゃくちゃパフォーマンスに影響することを身をもって知ってたんですよ。だけど、当時の自分はじゃあ精神面を鍛えるにはどうすれば良いの?って事がさっぱり分からなくて、、

とりあえず長時間練習しまくるとか。なんか気合入れるとか。湯川が聴いたら「実に非論理的だ」って言われそうなことばっかやってたんですよね。

ちゃんと情報集めて、科学的にアプローチすべきだったなって感じで後悔してたんですが、その経験もあって一番印象に残ったんだと思います。

そんな事を思いながら、学生時代に湯川みたいな大人に出会えていたら、もう少しそのスポーツの成績も変わっていたのかな?なんて思ったりして、境遇には恵まれなかったけど、古芝くんはそうゆう部分では羨ましいな~なんてことも思ったりしました。逆に湯川の変人具合に目が行ってしまって、科学が嫌いになってしまう結果もありそうですけど、、

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