これまでちょいちょい出てきたアミドニアの姫ロロアがついにソーマと対面。そして第一部完結編となる『現実主義勇者の王国再建記Ⅳ』の感想を書いていきます。
現実主義勇者の王国再建記Ⅳ あらすじ
アミドニア公国との戦争を終えた暫定国王ソーマの下に予期せぬ一報が届く。それは敵対国であった公国全土からの併合要請。内乱が起こり、さらに他国の侵攻を受けた公国は、対抗するためにエルフリーデン王国の力を必要としていた。併合を認めたソーマは、公国を守り抜いた立役者を表彰すべくヴァン城に召還するが、山積みにされた献上品のなかに公国の妹姫ロロアが潜んでいて―!?「ソーマはん…うちのこと、欲しいん?それとも欲しくないん?」ロロアから突然の求婚を受けたソーマは、いかなる裁断を下すのか…!?ますます人気加速中の革新的な異世界内政ファンタジー、第4巻!
現実主義勇者の王国再建記Ⅳ 感想
前巻に引き続き戦闘シーン皆無なのに面白かった!
のだけど同時に、登場人物増えすぎ!次出てきてもやべぇ覚えてられねぇ!って感じですかね。
第一章では、禁軍のマッドサイエンティストでルドウィンの幼馴染であるジーニャ。
第二章では、初登場ではないけどロロアがソーマと初対面
第三章は奴隷商のジンジャー・カミュと奴隷のサンドリア
第五章は三つ目族の医者ヒルデ・ノーグにブラッド・ジョーカー
とまあ、ほとんどの章で新キャラが出てきて、各方面でソーマを支えていきますし今後も活躍しそうなキャラばかり。けどほんとこれ今後どう描き切っていくんだろう?
そこら辺の描き方というか、まとめかた、物語の進め方にも注目したいですね。
それでまあ、内容は相変わらず内政面の話なのだけれど、とにかく1章、1章の話が濃いなーと。
第一章「革新への布石」ではこれまであまりスポットのあたらなかったルドウィンを中心に据えて、ジーニャというヤバい子が登場して、彼女が行っていることの紹介からのまさかのルドウィンと婚約という流れに。それで1巻で張ってあったあの伏線が、まさかのここで回収されるという。いや、このタイミングでかよ!
他にもロロアが嫁に来たり、アミドニア公国全土を併合せざる追えなくなったり。なぜアルベルトとエリシャはソーマに王位を譲ったのか?って理由まで判明するという。あれ、こう考えるとこの4巻って色々明らかになってめっちゃ重要な巻ですね。
作者さんも「なかがき」で起承転結を1巻ずつでやってきた。この4巻を「結」として第一部は完結です。と書いてたので、まあそうゆうことかと。
5巻以降、どのように物語が進んでいくのか楽しみです。