Web小説感想記事31作品目。
カクヨムで読めます、「ひげを剃る。そして女子高生を拾う」です。
いつも通り、あらすじと感想書いていきます。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。あらすじ
大手IT企業に勤める吉田は、入社以来想いを寄せ続けた先輩にフられてしまった。
後先考えずにヤケ酒をした帰り道。
電柱の下でうずくまっていた家出女子高生を見つけた吉田。
その女子高生は、「ヤらせてあげるから泊めて」と言った。すべてがなし崩しの、くだらなくて、どうしようもない、かつ、ありふれたラブコメディー。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。感想
個人的に、「ラブコメ」というジャンルにおいては、純粋に男女がわちゃわちゃ、イチャイチャして、けど時には衝突したり困難にぶち当たったりしながらも、それを乗り越えてさらに愛を育んでいくみたいな作品が好きでした。
さらに言うと、主人公とヒロインは幼馴染で家が隣同士。んでヒロインは主人公のことが一途に好き、、みたいなね。
ま、もちろんこの意見は個人的な主観というか好みなので、人それぞれなわけです。
ですけど、僕と同じ感覚の人、結構多いと思うんですよ。
んで、まあ、ぼくもこんなラブコメに登場するヒロインと恋愛してみてーな。なんて思ったこと正直やっぱあるんですよね。
こんな甘酸っぱい経験してみてー!!みたいな。
けど年を重ねていくうちに段々と、ラブコメに登場するようなヒロインなんて世の中いないということに気づいてしまったんです。
上記のような、家が隣で幼馴染。という設定でないにしても、ただ純粋に一途に自分のことを好いてくれて、それでいてめちゃくちゃ可愛くて、しかも処〇。なんていう理想の女の子なんてほぼいないのだと。
現実は、もっとどす黒くて、常にS〇Xや金がつきまとうのだと。
清楚そうに見えて、一見ラブコメに登場しそうな可愛い子でも、蓋を開けるとイケメンになら簡単に股を開くビ〇チがだったりとか、金を得るために自らの身体を売り物にする子がいたりとか。
そうゆうのが割と頻繁にいるしそうゆうのを目撃してきました。
というわけで、僕の中で「ラブコメに登場するヒロイン=ファンタジーの中の住人」みたいな認識をもったわけです。
となるともはや「ラブコメ=ファンタジー」という図式も多少強引ながらも成り立つのかなーなんて。
なので基本、ラブコメ作品を読むときはファンタジー作品を読んでいるのと同じ気持ち。
こんなヒロイン現実世界にはいない。
こんなキュンとすることが起きるのはラブコメという世界の中でのみ。そう思って、ただ純粋に何も考えず作品を楽しむというスタイルで読むようにしてました。
ま、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
と、長い前置きをしてきましたが、この「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」という作品は一応ラブコメながらちょっと違いました。
まあ端的に言うと主人公が拾う女子高生は、あらすじを読んで分かるようにビ〇チなんですよ。
家出中で、色んな男の家を転々としてます。
そして泊めてくれた対価としてその男とヤる。そんな状況の中、出会ったのが主人公でした。
今までの僕では、こんな女の子がヒロインな時点でもうこの作品はラブコメではない。
なんですけど、ちょっと気になって読み進めちゃったんですよ。
そしたら見事。面白くてグイグイ引き込まれる。
いつも通り、「ヤってもいいよ」というスタンスの女子高生に対して決して手を出そうとしない主人公。
主人公おま嘘だろー、普通手だしちゃうパターンだろ。って思いながらも、イカンイカン。これは”一応”ラブコメ作品。
純粋に何も考えず読もう。って自分へのツッコミに始まり、主人公は会社のあこがれの上司に振られたばかりで、落ち込んでいて、、、、と思えば実はその上司も主人公のことが好きで実は両想いでした。しかもその上司は処女。というまさかの本命ヒロインはこっちか!!という意外な展開。
さらに仕事のできない女の後輩が、実は意外と使える奴ということが判明し、しかも可愛くて主人公のこと好いてたり、、
うおーー主人公は、先輩上司と後輩、どっち取るんだーと思いきや、家に帰れば女子高生がいて。
女子高生は女子高生で、主人公との生活の中で色々”更生”していって、さらに徐々に主人公に惹かれていって、、
極めつけは女子高生が、前に泊まってヤった男ととある流れで再会するのですが、再びヤろうと迫られた時、女子高生は明確に拒否。
まさかのビ〇チからヒロインに昇格か!なんて思ったりして、気づいたらハマってたし、まあキュンとして、たしかにラブコメ作品だなーと。
書籍、マンガ化もされていて、とても良いです。こんなラブコメもありだなーと思わせてくれました。
マンガ版はこちらのサイトで少し読めます。