話として4巻の続きの内容。アニメ1期における16話~19話の内容になっています。
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ストライク・ザ・ブラッド5 観測者たちの宴 あらすじ
監獄結界からの脱出を果たした、仙都木阿夜(とこよぎあや)と六人の魔導犯罪者たち。彼らの目的は“空隙の魔女”南宮那月(みなみやなつき)の抹殺だった。阿夜の奸計によって魔力と記憶を奪われた那月は、幼児化した姿でなぜか浅葱(あさぎ)に保護されることに。脱獄囚たちの襲撃で窮地に陥る浅葱の運命は? 一方、重傷を負った優麻(ゆうま)を救うため、古城(こじょう)と雪菜(ゆきな)は巨大企業MARの研究所を訪れていた。そこで古城たちを出迎えた人物とは──? 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、第五弾!
ストライク・ザ・ブラッド5 観測者たちの宴 感想
相変わらず見どころ沢山
4巻ラスト那月が貫かれるという衝撃的な終わり方をして迎えた5巻。
序盤はヴァトラーと十二番目の会話&戦闘シーンから。中々意味深な感じですよね。そしてちゃっかり古城の母も登場。アニメだと母親感がビジュアルから出てたので「あ、古城の母親なんだな~」って思ってみてたんだけど、字面だけだと妙にエロいというか、抜けてるとこありつつキャラが濃いなーという印象。アニメを観ずに先に原作読んでいたら印象は大きく変わるキャラの1人かも。
そして場面は変わって仕事を終えた浅葱へ。モグワイとおしゃべりしながらも頭の中は古城のことでいっぱいなのが良い。そしておさな登場ね。5巻の序盤は浅葱の活躍が光ります。
さらに場面は変わって古城達へ。仙都木阿夜(とこよぎあや)が登場し、優麻もやられて古城達はますます大ピンチに。そしてついに監獄結界がその姿を現して、果たしてどうなる?
ということで、ここからさらに物語が展開されていくわけなんですが、このように5巻も相変わらず見どころが詰まりに詰まりまくってます。ほんとページをめくる手が止まらなくて。物語の密度が三密どころじゃない濃密。
ヒロイン達に関して言えば、4巻でラ・フォリアの護衛任務が解かれ、自由に動けるようになった煌坂がいい働き、もとい古城に吸血されますし、さらに優麻も吸われます。
そして浅葱とはオシアナス・グレイブⅡで古城との入浴シーンもあったりしてサービスシーンもすごい。
そしてきちんと最後は雪菜が古城の隣で戦ってくれますし、本作ではこれまで”先生”として謎に包まれていた那月の過去が絡んだ話になりますし、仙都木阿夜との関係や彼女も目的なんかも興味深かったですね。さらに監獄結界からの脱出を果たした、仙都木阿六人の魔導犯罪者たちもそれぞれキャラが濃い。
と言った感じで、まだまだ見どころ沢山あって、1ページも無駄なページがなくて凄いなと改めて思った次第でありました。
原作とアニメの違いや詳細に描かれていたと感じたところなど
- 古城の母 暁深森が勤める会社はMARと言って、正式名称はマグナ・アタラクシア・リサーチ社。世界有数の魔導産業複合体らしい
- オシアナス・グレイブⅡで古城と浅葱とサナが三人一つの部屋で色々会話するシーンがあって、アニメではその部屋にヴァトラーがブルードに吹き飛ばされて場面が変わるが、原作では部屋に吹き飛ばされてはこない。
- “戦車乗り”ことディディェは人工島管理公社に雇われているフリーランスのプログラマーらしい
- あとがきで作者さんがこの巻で収録できなかったフェスタ最終日のエピソードがあると言ってた。どこかで読めるのだろうか?
仙都木優麻との物語は一旦終わり
最後、高らかに雪菜に宣戦布告をした優麻ですが、この後は当分出番がないのが少し残念。ですが、改めてこの「観測者たちの宴」編は濃密でしたし、シリーズ屈指の面白さでした。
また本記事執筆時、角川文庫・ラノベ読み放題ではストライク・ザ・ブラッド1巻~19巻が読み放題となっております。
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